450年の節目に響く轟音

新城で長篠合戦のぼりまつり/強右衛門にあやかり絶叫大会も

2025/05/06

長篠・設楽原鉄砲隊の演武(新城市で)

 新城市長篠の長篠城跡一帯で5日、「第60回長篠合戦のぼりまつり」が開かれた。戦国時代の大きな分岐点となった戦いから、今年は450年の節目。大勢の人が詰めかけ、合戦行列を見物し、轟(ごう)音を響かせる火縄銃の演武に拍手を送った。

 市、長篠合戦のぼりまつり奉賛会などが主催。よく晴れ、会場や周辺の道路沿いに並んだのぼり旗が風にたなびいた。

 午前に本丸跡であった式典では、奉賛会の原田隆行会長が「450年前の戦国時代に思いをはせながら、皆さん楽しんでください」と観客らを歓迎した。

 火縄銃演武は、地元の長篠・設楽原鉄砲隊など3団体が披露。このうち第3回から出演してきた米沢藩古式砲術保存会(山形県米沢市)など2団体は今年で最後の参加となるため、式典で感謝状が贈られた。

 祖父の代から来ていたという保存会の宮坂直樹会長は「長篠という歴史ある場所で撃つのは有意義な機会だった。日本の伝統文化として、引き続き歴史を作っていってほしい」と話した。

 サブステージでは、はりつけ台から叫んで声の大きさなどを競う「絶叫!!強右衛門コンテスト」もあった。16人が出場し、東京都の喫茶店経営、清水慶一さんが86・6デシベルで優勝した。

 家族旅行中にまつり開催を知り、立ち寄ったという清水さん。妻に向け「こんな俺と結婚してくれて、ありがとう。愛してるよ」と全力で感謝を伝え、客席を沸かせた。

 演技賞には、郷土のヒーローである鳥居強右衛門にあやかって「援軍が来るぞ」と叫んだ地元の鳳来中学校2年、片桐佑真君が選ばれた。

甲冑などを着て練り歩いた合戦行列(同)

はりつけ台で愛を叫んだ清水さん(同)

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長篠・設楽原鉄砲隊の演武(新城市で)

甲冑などを着て練り歩いた合戦行列(同)

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