田原市の伊良湖オーシャンリゾート
2025/05/06
「日本の宿アワード2024TOP47」のうち愛知県一に輝いた盾(手前)。昨年に続き連続受賞(オーシャンリゾートで)
渥美半島の先端近くにある田原市の伊良湖温泉のホテル「伊良湖オーシャンリゾート」は、このところ表彰ラッシュが続いている。「日本の宿アワード2024TOP47」のうち愛知県一を受賞し、「温泉宿・ホテル総選挙2024」で中部エリア絶景部門の1位に輝いた。総合力、部門別で評価されたことになり、「サービス向上に努めホテルの魅力アップを目指す」としている。
■総合力
オーシャンリゾートは、骨山(標高約100メートル)の頂上にある。小説『潮騒』の舞台で知られる神島が正面の伊勢湾口に浮かび、眼下には「日本の渚(なぎさ)100選」「日本の白砂青松100選」に選ばれた恋路ヶ浜が広がり、眺望の良さが魅力。全室から海が見え、地元の野菜や魚介類が味わえるのもうれしい。
TOP47のうち愛知県一の宿泊施設として、楽天グループが運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」から、2月末に発表された。過去1年間で各都道府県トップの実績が認められた。23年に続く連続受賞で、ブロンズアワードとのダブル受賞。「総合的に評価され、非常にありがたい」と受け止める。
楽天トラベルは毎年、国内で高い評価を得た登録宿泊施設や自治体を「楽天トラベルアワード」として表彰している。TOP47のほか、ゴールド、シルバー、ブロンズの各アワードに加え、ゴールドに輝いた施設で特に優れた実績を上げ、高い評価を得た施設に「Hotel&RyokanoftheYear」を贈る。
■部門別
また、温泉宿・ホテル総選挙の絶景部門に初挑戦し、中部エリア1位を射止めた。「渥美半島と神島のロケーションの売りが認められてうれしい。この素晴らしさを伝えていきたい」と考える。この売りを生かすため、ホテルの玄関のガラス戸をムクの扉に変え、開けると目の前に海が広がる演出をしたほか、レストランや客室、アクティビティ施設などが快適に過ごせるよう改装した。
22年にインフィニティ風呂部門で中部エリア2位、23年にリゾートホテル部門で全国4位とインフィニティ風呂部門でも6位に入った。
温泉宿・ホテル総選挙2024は、「旅して日本プロジェクト実行委員会」(事務局・東京)が主催し環境省、内閣府、総務省、経済産業省、観光庁が後援した。これまでは複数の部門の応募ができたが、今回からは一つに絞られたため、絶景部門にエントリーした。利用客の投票も1回と基準が厳しくなった。
相次ぐ表彰に大山司総支配人は「みなさんに認知されてきた」と感謝し、「たくさんの利用客が訪れ、ゆっくりと滞在を楽しんでもらえるホテルにしていきたい」と話した。