豊橋・広小路で伝統の吉田花祭り開催
2025/05/06
花籠を背負い行列する人々(広小路で)
豊橋市の中心市街地広小路通に伝わる伝統の祭り「吉田花祭り」が4、5の両日、繰り広げられた。
祭りの呼び物は、5日の「花籠行列」。地域の人たちが背に、和紙でできたピンクの桜花を刺した背負子を背負い、軽快な曲に合わせて踊り、まちなかを練り歩いた。参加した子どもたちも鈴を付けた紐(ひも)で神輿(みこし)を引きながら元気に踊り、「花の吉田の花祭り」の歌に合わせて手振りしながらゆっくりと歩いた。その模様をアマチュアカメラマンらがカメラに収めていた。
祭りは、1665(寛文5)年から広小路3丁目の白山比咩(はくさんひめ)神社に伝わるもので、神輿を新しく作ったことをきっかけに始まったといわれ、古文書にも記録が残っている。1945(昭和20)年の戦災で中断し以降、途絶えていた。2016年に地域住民によって復活し、現在も続けられている。