初仕込みの地元産甘夏を使ったビール販売
2025/05/06
地元産の甘夏を使ったビールを造る川合さん㊧ら(4月中旬、渥美半島醸造で)
田原市福江町、国道259号沿いの複合商業施設「あつみの市レイ」に出店したオリジナルビール醸造、販売の「渥美半島醸造」が、本格的に稼働した。初めて仕込んだ田原産甘夏を使ったクラフトビール2種を販売している。
渥美半島醸造は3月中旬から醸造を始め、地域の豊かな野菜、果物なども原料にビールを造る。スーパーマーケットなどを展開している「渥美フーズ」(同市)が手がけた。
初仕込みの甘夏クラフトビールは、旬の果物で田原市内でも多く作られていることから甘夏を選び、高松町で無農薬栽培の甘夏を使用した。
2種のうち一つは、甘夏の香りをほんのりと感じられ、すっきりとした「PAKIPAKI(パキパキ)」(350㍉㍑缶、税抜き698円)で、もう一つは甘夏と海塩を使いジューシーな「HOKITIKA(オキティカ)」(同898円)。それぞれ約1000㍑醸造した。4月下旬からスーパー「フードオアシスあつみ」などで販売し、醸造所併設のパブでも味わえる。
川合崇浩醸造長は「渥美半島は農産物が豊か。今後も地域の旬の食材を取り入れてビールを造っていきたい」と意欲をみせている。
田原市内では、渥美半島醸造の開業でクラフトビールの醸造所が2カ所になった。