遊覧飛行、移動手段に関心

県「空飛ぶクルマ」意識調査/安全性と料金に懸念も

2025/05/24

空飛ぶクルマが自宅上空を飛ぶことに抵抗を感じる理由(県調べ)

 次世代の移動手段として注目される「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けた受容性を探るため、県は519人を対象にインターネットで意識調査を実施した。遊覧飛行や移動手段としての利用に対し、県内ではおよそ半数が前向きな意向を示す一方、安全性や価格への懸念が根強いことが分かった。

 調査は1月下旬、東京海上ディーアール株式会社が実施した。空飛ぶクルマの認知度は愛知県内で17・8%と県外よりやや高いが、依然として低水準だった。遊覧飛行の体験意向は県内で48・8%に上り、特に「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)エリア」に人気が集まった。

 体験意向者のうち85・9%が「安全性の証明」を条件とし、適正料金は「1人1回1万円未満」が6割を占めた。移動手段としての利用意向も49・8%に達し、主要交通拠点との接続が望まれる結果となった。

 一方、自宅上空を飛行することへの不安は68・1%に上り、その大半が「墜落や部品の落下などの危険性」を理由に挙げた。

 県は空飛ぶクルマの社会実装に向け、認知度向上や不安解消を図る取り組みを強化する方針。実証実験や住民参加型イベント、テストフライトの公開などを通じて、理解の深化と受容性の向上を目指すとしている。

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