公園から風切山に向かう健康の道沿いに/新城
2025/05/29
4輪の花を付けたササユリの花(新城市の桜淵公園で)
新城市の桜淵公園周辺で、市の花に指定されているササユリが見ごろを迎えた。公園から風切山に向かう健康の道「いきいきうでこき山コース」(5~7㌔)沿いにはビン洗いブラシのようなシライトソウの花が咲き、初夏の花たちがウオーキングをする人たちを楽しませている。
旧テニスコート付近には、4輪の花を咲かせたササユリもある。ボランティアで周辺のササユリの世話をしている熊谷忠弘さんは「花が咲くまでに6~7年かかる。4輪のこの株は15年以上たっている」と話す。
ササユリは、ユリ科の多年草でユリの仲間では最も早く咲く種類。以前は西日本の各地に見られたが、今は自生する地域が限られている。同市周辺地域は、ササユリの北限、ヤマユリの南限にあたり、どちらの花も見られる貴重な地域となっている。
シライトソウは、本州の秋田県から九州までの山地に分布する多年草。根茎は短く、葉は長楕円形で根生する。20~30㌢の花茎に小さな葉を多数つけ、茎先に多数の花をつける。花言葉は「ゆったりとした時間の流れ」で、花期は5~6月にかけての今の時期。