県内の公立高校で初めて/「新しい活動に期待」
2025/05/29
大勢の生徒が集まり、eスポーツの種目で白熱した教室(豊川工科高校で)
豊川市の県立豊川工科高校で28日、クラスマッチの球技大会が開かれ、種目の一つとして初めてeスポーツが実施された。県内の公立高校では初の試みとなった。
プレーしたゲームは、カプコンの「ストリートファイター」と、任天堂の「マリオカート」と「大乱闘スマッシュブラザーズ」の3種目。生徒らはパソコン画面を挟んで向き合い、夢中でコントローラーを操った。事前にエントリーした1~3年生の約300人がトーナメント戦で熱戦を繰り広げ、種目ごとに異なる教室で行われた。ゲーム画面は黒板に掲げられたスクリーンにも投影され、観戦に集まった生徒たちも歓声を上げた。
例年の球技大会で行うバレーボールやボッチャに追加する形で行われ、企画した生徒会主任の中川恵輔教諭(34)は「一般的なスポーツは得意じゃない生徒が、ゲームなら生き生きとする姿を見せ、チームワークやコミュニケーションの育成につながったり、新しい活動が生まれたりすることを期待した」と明かした。
また、事前に資機材をそろえる過程でICTスキルを学び、IT関係の職業に興味を抱く生徒の増加も期待され、生徒会長で3年の及部香里奈さん(17)は「機器の接続方法などを電気科の生徒に聞いたりして準備を進めてきた。すごく盛り上がったので、やって良かった」と話した。