名鉄国府駅前歩道橋/豊川市議会一般質問で市明らかに
2025/06/12
横断歩道橋の設置工事が進められている国道1号の国府駅前交差点(豊川市新栄町で)
豊川市の名鉄国府駅前の国道1号交差点で設置工事が進められている歩道橋が、来年夏に供用を開始する。11日の市議会定例会の一般質問で市が明かした。通学路で利用する300人以上の児童らの安全がようやく確保される。
佐々木和美氏(とよかわ未来)の質問に、市は国交省による歩道橋整備の進捗状況を報告した。3月までに上下水道の支障移転が終わり、現在は下部工や電線の移設工事などが行われており、今年の冬ごろには上部工に着手。中央分離帯の延伸や防護柵の設置、排水設備工事といった交差点改良も合わせて、順調に進めば来年夏ごろには供用を開始する見込みだという。
国の計画では、交差点南側で国道1号をまたぐ構造となる歩道橋は延長31メートルで、通路の有効幅員は2メートル。既設の横断歩道が撤去される代わりに自転車横断帯が整備され、歩行者は歩道橋を、自転車は自転車横断帯を通行する形となる。
交差点は国府小学校の通学路で、上宿など国府東部地区から毎日大勢の児童が横断。西部中学校の生徒らも通る。朝は多くの車が通行する幹線道路で、県内でもこれほど交通量の多い交差点が通学路になっている場所は珍しく、地域住民らでなる「国府駅前交差点の安全を考える会」などが早期改善を求めて活動を続けていた。