戦後80年の節目、高校生も多数参加し次世代に伝える
2025/06/22
献花する松橋さん(湊町公園で)
1945年6月19日深夜から20日未明の豊橋空襲で犠牲になった人などを追悼する「豊橋空襲犠牲者を追悼し平和を誓うつどい」が20日、豊橋市湊町の湊町公園で開催された。市民ら約150人が参加した。豊橋空襲を語りつぐ会が主催した。
終戦80年の節目となる今回。市内外から豊橋中央高校、桜丘高校、安城学園の高校生50人以上が参加し、戦争体験を次世代へ伝える思いを新たにした。豊橋市の長坂尚登市長も市長就任後初めて参加し、「今年は終戦80年で、豊橋市でも広報で豊橋空襲の特集をした」と述べた上で「体験者の減少が大きな課題になっている。私にも、仲良しの高齢者から聞いた語り継ぎたい話がある。体験者のお話をしっかり記憶して、次の世代に受け継ごう」とあいさつした。
空襲体験者の松橋勇さんが献花し、羽田光江さんと毛利恵子さんが体験を語った。毛利さんは体験を語った後「戦争では、庶民が必ずつらい目にあう。戦争だけは何が何でも避けて通りたい」と強く訴えた。
高校生も平和アピールをし、桜丘高校の高橋梨姫(りな)生徒会長は「これからも戦争を学び続け、平和への思いを伝え続け、平和を願い続ける」と語り、体験を受け継ぐ決意を伝えた。
式典終了後は参加者が平和への祈りを書いた灯籠を豊川へ流し、犠牲者の冥福を祈った。