来月7日に豊橋市 実証実験から開発8社プレゼン/4日まで参加希望農家受け付け/購入補助制度周知 市内農家への製品導入推進図る
2025/06/26
アグリテック製品のイメージ(豊橋市提供)
豊橋市は、農業とテクノロジーを掛け合わせた「アグリテック」の分野で、市内での実証をきっかけに生み出された製品の展示会を初めて開く。2025年度、これらを購入する際の補助制度を創設したのに合わせ、市内の農家への製品導入を促す。
アグリテック製品の展示会は7月7日の午後4時半から6時まで、JA豊橋本店(同市野依町)で開かれる。アグリテックのアイデアを競う市主催のコンテストに参加したスタートアップ(新興企業)のうち、8社が市内で実証実験を行い開発した製品について順番に登壇し説明するほか、ブースで来場者からの質問や商談に応じる。市の担当者は、補助金の申請手続きなどの相談を受け付ける。
出展企業には、高機能バイオマス炭を市内に建てた工場で生産する「トーイング」や、商品の環境負荷を可視化するアプリを手がける「クオンクロップ」などが含まれる。
市は22年度から、全国のスタートアップ向けにテクノロジーで地域の農業課題の解決を目指すアグリテックコンテストを開催。選定した企業に伴走支援を行い、実証フィールドを市内で提供するなど製品開発に力を貸してきた。そうして完成した製品を、市内の農家が導入する際の支援補助金を創設。初の展示会は、この補助制度を周知し、製品の導入促進を後押しする狙いがある。
参加したい市内の農家は4日までに、二次元コードの応募フォームから申し込む。参加無料。
市地域イノベーション推進室の小野健太郎室長補佐は「製品の現物を見て、開発者に直接話を聞ける場はなかなかない。少しでも興味があれば参加してほしい」と呼びかける。