欧州中心に生産拠点新設を

2028年3月期売上高50億円目指す/J―TEC山田新社長 就任会見で意気込み

2025/06/27

就任会見に臨む山田社長(蒲郡市・ジャパン・ティッシュエンジニアリングで)

 再生医療製品の研究開発「ジャパン・ティッシュエンジニアリング」(J―TEC)の社長に就任した山田一登前副社長は26日、蒲郡市三谷北通の本社で記者会見し、「2028年3月期に売上高50億円を目指す」と決意を述べた。

 目標達成に向けて、①既存製品の価値最大化②プル型営業による受託事業成長③動物代替法のグローバル展開―を挙げた。海外展開では、化粧品開発で動物実験を禁止する世界的な流れに応じて、研究用ヒト培養組織「ラボサイト」の安定供給に向け、欧州を中心に生産拠点の新設を目指すという。

 山田社長は、山口県出身。J―TEC創業翌年の2000年に入社。25年にわたり製品の研究開発や品質管理・保証に従事してきた。社長就任は19日の定時株主総会と取締役会で正式に決まった。

 自社の3事業全てに関わったことが強みだといい「治療機会を損なわないように、製品を安定的に提供することが持続的な黒字につながる」と話した。

 昨年度の売上は24億円。本年度は29~31億円を見込む。3年後に50億円という目標について、山田社長は「販売できる製品群が増えているので難しい数字ではない」と力を込めた。

 新しい経営体制では、執行役員6人が加わった。「いずれも現場に精通し、専門性を有するメンバーが経営に携わる」と紹介した。

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