夏祭りの歌舞伎行列を描く/豊川・大社神社
2025/06/29
華やかな花魁や山車が描かれた御朱印を持つ鈴木宮司(大社神社で)
豊川市国府町の大社(おおやしろ)神社は、夏祭りの歌舞伎行列で登場する花魁(おいらん)を描いた御朱印を初めて頒布する。NHK大河ドラマ「べらぼう」で花魁などの江戸文化が脚光を浴びており、人気を集めそうだ。
A5判の御朱印は、切り絵で赤い着物姿の花魁や山車、花火が描かれ、台紙として金色の和紙とクリアファイルもセット。京都府の装束店に制作を依頼した。
今年も7月25日から3日間開かれる祭礼では、最終日に町内の上町、中町、下町、南田から出た行列が旧東海道などを練り歩き、花魁や禿(かむろ)たちが山車をけん引する。
同町にはかつて宝飯郡の役所があった関係で、明治以降に現在の商店街付近に飲食店や旅籠(はたご)が栄え、歌舞伎座もあった。大社神社の鈴木忍宮司は「国府にも、大河ドラマで描かれているような文化があったことを知ってほしい」と話す。
御朱印は昨年の南田地区の行列の写真をモデルに描かれており、その南田の進雄神社で祭礼がある来月6日から限定150枚を800円で頒布する。