地元企業訪問「オープンファーム」
フレンドリーな雰囲気 業界支える〝縁の下の力持ち〟
2025/08/14
吉川工場で山本係長㊨らと
新城市平井に本部を置くアイデングループには7月30日、県立豊橋工科高校の2年生2人が訪れた。電気科の浪崎磨周さん=田原市=は「電気に関係ありそうな社名を見て希望した」、ロボット工学科の両保桜佑さん=豊橋市=は「電子部品ということで面白そう」と興味津々だ。
グループはアイデン、愛知電工の2社から成り、社員は約320人。さまざまなメーカーからの依頼で電気用品、電子機器を設計、製造している。
製品はブレーカー、SDカード、LED街路灯など多岐にわたり、顧客企業のブランドで世に送り出す。「縁の下の力持ち」と言える存在だ。
本部で会社紹介を聞いた後、工場2カ所を見学した。吉川工場では山本凌摩係長らが半導体モジュールの生産工程を案内。大型の装置が並ぶ光景に、浪崎さんは「近未来な感じがする」と目を見張った。
座談会もあり、両保さんは「高校時代にやっておいた方がいいことは」と質問。山本係長が「部活動でも委員会でも真剣に取り組んで、継続する力や忍耐力を身に付けてほしい」と励ました。
また、山本係長は「どんな会社かは、自分で見ないと分からないことが多い。見学できる機会をこれからも生かして」とアドバイス。浪崎さんは「ものづくりの会社は固い人が多いかと思っていたけれど、フレンドリーに接してくれた」と笑顔を見せた。
◇ ◆ ◇ ◆
夏休みを活用して東三河の高校生が地元企業を訪ねる「オープンファクトリー2025」(愛知県主催、東海日日新聞社運営)が、豊橋市などで行われている。企業が地域の産業を次世代に伝える取り組みで、今月下旬まで6高校の生徒約380人が参加。その様子の一部を紹介する。