東海3県企業分析 今後も高止まり傾向か/帝国データバンク名古屋支店調べ
2025/08/29
県内の業種別倒産高リスク企業数(帝国データバンク名古屋支店調べ)
帝国データバンク名古屋支店は、独自に算出した「倒産予測値」をもとに東海3県の企業を分析した結果を公表した。愛知県内では、11・7%を「倒産高リスク企業」と判定した。
倒産予測値は、同社が保有する企業データから倒産に関連する要素を抽出し、独自の統計モデルにより今後1年以内に倒産する確率を企業ごとに算出。倒産リスクを、最もリスクの低いG1から最も高いG10までの10段階で示し、G8~10を「倒産高リスク企業」と判定した。
こうした手法で愛知県内の7万5000社以上を分析した結果、8847社(11・7%)を倒産高リスク企業と判定。率では、東海3県の10・7%を1㌽上回った。
倒産リスクの高い企業数を業種別でみると「製造業」「建設業」「卸売業」の順で多く、製造業や建設業ではコスト上昇の収益への圧迫が倒産リスクを高めている。売上高別では、東海3県での高リスク企業の60・8%が「1億円未満」の小規模・零細企業。価格転嫁が難しい中小企業が、原材料価格や物量コストの上昇、賃上げ圧力などに直面し、高リスク企業に分類されるケースが多い。
東海3県内の倒産件数は11年ぶりの高水準にあるが、倒産予備軍といえる高リスク企業も多く存在する。物価高や人手不足など企業経営を取り巻く環境は厳しく、帝国データバンクは、高リスク企業数の高止まりが今後も続くと見ている。