市民から強い改善要望

豊川・名鉄国府駅東口付近の交通混雑/発展とともに人口増 道路拡幅も解決に至らず/市議会で安全対策求める請願も

2025/09/13

路肩が拡幅されて歩行者の安全が確保され、送迎車も待機できるようになった。後方は国府駅(豊川市久保町で)

 豊川市内で最も乗降客数が多い東三河の西の玄関口、名鉄国府駅。上宿地区などの発展で周辺人口が増えているが、駅東口付近では交通混雑が問題となっている。近年は道路の拡幅も行われたが、住民から改善を求める声が止まない。

 西部土地区画整理事業により新興住宅地が誕生し、世帯数が飛躍的に増加。これに呼応するように駅東口を利用する人も増えた。東西連絡通路は国府小学校の通学路にもなっており、朝は大勢の児童らが列をつくる。

 しかし、駅東口側にはロータリーがなく、線路沿いの幅員4・5メートルの市道には朝と夕方に複数の送迎車が路肩に止めて待機する。民間駐車場に入って方向転換する光景も日常茶飯事。歩道も乗降客でにぎわい、危険と隣合わせだ。上宿交差点北側の駐輪場も利用頻度が高く、自転車が歩道にまではみ出している。

 市はこれまで東口側にもロータリーを整備すべく区画整理に向けた調査を行ったが、地権者の合意が得られず頓挫した。

 だが2021年、国府病院の改築に合わせて用地を確保し、病院前の延長20㍍で路肩を0・5メートルから2・5メートルに拡幅。歩行者が通行しやすくなり、新たに送迎車が待機できるスペースが生まれた。線路沿いでも延長10㍍で同様に路肩を拡幅した。

 それでも、朝と夕方のラッシュや雨天時には送迎車が集中し、混雑する状況に変わりはない。市は町内会の要望を受け、駅南側の踏切付近に歩車道境界が分かりやすくなるポストコーンの設置や、幅員狭小の路面標示の追加、区画線の塗り直しをする計画も打ち出している。

 この問題をめぐっては、いずれも地元選出の佐々木和美氏が6月定例市議会で、冨田潤氏が今月の定例市議会で取り上げ、地元住民からは駅東側と上宿交差点でさらなる安全対策を求める請願が出された。

帰宅時間帯に送迎車が待機する国府駅の東口(同)

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路肩が拡幅されて歩行者の安全が確保され、送迎車も待機できるようになった。後方は国府駅(豊川市久保町で)

帰宅時間帯に送迎車が待機する国府駅の東口(同)

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