11月15日開幕デフリンピック東京大会/漫画家による応援イラストなど展示も
2025/09/20
東三河に初来訪したデフリンピックのPRカー(豊川市役所で)
豊川市役所に19日、「第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025」(11月15日開幕)をPRする全日本ろうあ連盟の大会PRカーが初見参した。20日まで4日間かけて県内を巡っており、東三河では唯一の来訪に市内の聴覚障害者らが迎えた。
本庁舎の正面玄関では、車体に競技選手のシルエットなどが映えるPRカーが展示され、1階ロビーでは大会の金メダルのレプリカを持って重さを実感できるコーナーや、著名な漫画家が大会競技を応援するために描いたイラストも並んだ。
デフリンピックは「聞こえない・聞こえにくい」アスリートのための国際大会で、国内初開催で100周年の記念大会に重なる。東京都、福島県、静岡県で開かれ、世界の80近い国から選手約3000人が出場する。キャラバン隊として県内各地を巡っている県聴覚障害者協会の中嶋宇月理事長(56)は「聴覚障害者への理解が広まる大会になると思う。誰もが互いに尊重し合える社会に近づくきっかけになれば」と手話で期待した。
市内で活動する東三河聴覚障害者支援事業所・笑おう舎や手話サークルいずみの利用者ら約40人も訪れた。笑おう舎の竹重友栄所長は「差別の中で生きてきた方もみんなで心を一つにして応援したい」と見据えた。