桜丘高校で戦後80年平和式典

横断幕に平和メッセージ署名賛同集う

2025/10/18

式典で発表する増田さん

 豊橋市の桜丘高校で17日、「戦後80年平和企画 桜丘平和記念式典」が同校生徒会、平和委員会の主催で行われた。

 広島原爆の残り火を灯し続けている唯一の教育機関である同校で、平和企画としてこの夏実施された「18・LINE」(イチハチドットライン)。2年の増田壮汰さんと小林寿来教諭が、分火された残り火を訪ねて全国の17団体を訪問した。

 式典では、増田さんが旅の報告をした。25日間にわたる旅を振り返り、戦争を語り継いでいく必要を一層感じたと言う。

 「戦争体験者が減ったり、管理維持費が大変だったりする中で、どう伝えていくか」と述べ、「ありふれた日常も多くの人の力によるもの。若い世代が積極的に守っていかなくては」と語った。

 訪ねた団体には、横断幕に平和のメッセージを書き込んでもらい、同校が原案を作成した平和宣言「ホシノ=サクラガオカ宣言」に賛同の署名をしてもらった。宣言は、式典で発表された。宣言を草案した平和委員長の伊山颯太郎さんは「戦争の怖さが忘れられていくのが怖い」と話した。

 2人とも、平和委員会でのそれまでの活動から、意識が高まってきたと口をそろえる。小林教諭も、この平和企画を実現できたことで、次にどういう展開ができるかを考えている。まずは発信していく方針で、記念誌の作成やブース展示の一般公開のほか、講演なども受け付ける予定だ。

メッセージを書き込んでもらった横断幕

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