第25回高校生ものづくりコン全国大会/豊川工科の佐野奨紀さん 永田鉄工の全面協力で
2025/10/18
佐野さん㊧と野澤さん㊨と永田鉄工の磯谷さんら(永田鉄工で)
県立豊川工科高校(加藤勝義校長)機械科3年の佐野奨紀さんは、高校生ものづくりコンテストの旋盤作業部門の東海大会で優勝し、11月8日、9日に愛媛県で開催される全国大会に出場する。大会に向けて、豊川市宿町、精密歯車製造販売の永田鉄工(林臣充社長)で練習に励んでいる。
競技では、技術や技能のほか、旋盤作業時の体の動き、道具のスムーズな扱い方が大事で、本番で使用する機械に近い汎用旋盤機での練習が不可欠だった。その要望に応えられる汎用旋盤機を持っていた永田鉄工が全面的に協力した。
佐野さんは毎日、学校が終わってから同社に出向き、午後4時から6時半まで、土曜は午前8時半から午後0時半まで練習している。
佐野さんは、同校メカトロ研究部に所属。東海大会では、他の出場者の得点を大きく引き離して高得点をあげ高い評価を受けた。全国大会では、さらに精度を上げ100点満点で優勝を狙いたいと意気込む。
選手補助には同機械科3年でクラスメイトの野澤快生さんが付き「佐野君が求める精度の高い完成品が作れるように自分も頑張りたい」と述べた。
同社の総務部長兼品質管理部長の磯谷諭常務は「佐野さんの旋盤作業に向き合う姿勢と集中力には驚く。本番は、どれだけ普段通りできるかが重要になるだろう。力が発揮できるように健康管理にも気を配ってほしい」と述べ、激励した。