市議選出馬予定19人/過去最少か
2025/10/18
選挙ポスターの掲示板(新城市福川で)
任期満了に伴う新城市長選が19日、告示される。新人で市議のカークランド陽子氏(51)と、再選を目指す現職の下江洋行氏(60)が、いずれも無所属での立候補を予定している。同じ日程で行われる市議選(定数18)は、男性18人、女性1人の計19人が立候補の準備を進めている。投開票は26日。
カークランド氏は、歴史資源や伝統文化を生かした地域教育、有機農業推進、移住を促す山村留学などの施策を掲げる。
市民参加の仕組みである地域自治区制度の見直し、事業評価の徹底といった市政改革も訴える。8月までは参政党に所属し、市長選に備えて離党した。
下江氏は、この4年間に中学校での少人数学級化、学校給食センター開設を推進。愛知労働局と連携した雇用確保と事業者支援にも取り組んだ。
2期目の政策として、用地開発を通じた企業誘致の強化、国道151号バイパスの整備促進、市中心部などへの人口集積を挙げる。
市議選への出馬が見込まれるのは、現職14人と新人5人。9月にあった予定者説明会の後で元職の男性が立候補を取りやめたため、無投票の可能性がささやかれたが、新たに女性が名乗りを上げた。
ただ、届け出が19人にとどまれば、市町村合併した2005年以降で最少。投票意欲の減退や議会への関心低下が懸念される。
選挙人名簿登録者数は、9月1日時点で3万5712人(男1万7687人、女1万8025人)。期日前投票は20~25日の午前8時半~午後8時に市役所東庁舎など3カ所で受け付ける。
衆院選と重なった前回21年の投票率は、市長選72・62%、市議選72・61%だった。