獣医と学芸員が連携

貴重な動物標本の製作/同じ敷地内で働く特性生かし研究推進/のんほいパークで29日イベント

2025/11/22

動物の骨格標本(豊橋市提供)

 獣医師と学芸員が同じ敷地内で働く特性を生かし、連携して動物の標本づくりに取り組み、研究を進めているのが豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)だ。

 約40㌶と広大な面積を誇る同パークには、動物園と植物園、自然史博物館、遊園地が併設されている。特に動物園で飼育している動物が死んだ場合、自然史博物館で標本にして研究に活用される。

 自然史博物館で脊椎動物を担当する安井謙介学芸専門員によると、一般的な動物園では近くの大学や博物館に依頼したり、自作したりして死んだ飼育動物を標本化している。ただし、そこまで手が回らず研究資料として残せないものも多いという。

 その点、同パークでは、ほぼ全てを標本にする仕組みが確立されていて、結果として他の機関にはないような動物のデータも保管されているという。

 こうして動物園や水族館で飼われていた動物が死後、標本となって調査や研究に貢献していることを紹介するトークイベントが29日午前10時~11時半、同パーク内の「ひだまり交流館」で開かれる。安井さんのほかに同パークの木谷良平獣医師と南知多ビーチランド(美浜町)に勤務した大池辰也獣医師が登壇する。参加無料(同パークの入園料が別途必要)。定員は当日先着順に40人。

 同イベントは、科学教育の振興に取り組む愛知県内の大学や博物館などで構成する団体「あいちサイエンス・コミュニケーション・ネットワーク」による毎年恒例の地域科学祭「あいちサイエンスフェスティバル2025」の一環で行われる。

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