豊橋市在住 ダウン症の肥田凰希君/コメダ珈琲店しんしろ店で28日まで作品展/バリエーション豊かに力作24点
2026/02/16

自慢の作品を照れ笑いで紹介する肥田君(コメダ珈琲店しんしろ店で)
豊橋市石巻本町在住で、ダウン症の肥田凰希(おうき)君(9)の作品展「ひだおうき展」が、新城市のコメダ珈琲店しんしろ店で28日まで開かれている。ペンで描く心象風景は独特な世界観を持ち、大きな可能性を秘めている。
同店ギャラリースペースには、B4やA4サイズのスケッチブックに描いた作品24点が並ぶ。肥田君が心のままに描く世界は、ほぼ同じ大きさの黒色の円形や三角形、四角形が無数に連なり、これら模様の中に動物やアニメのキャラクターが隠れたり、隣に数字が並んだりとバリエーション豊かだ。
作品を生み出し始めたのは1歳のころ。障害がある関係で毎週のように訪れた医療機関での待ち時間、母絵美さん(45)からペンと紙を渡されると夢中になって描き出した。枕元に持ち込んで眠りに落ちる直前まで描く日もある。
絵美さんの知人作家の推薦で豊橋市のアートイベントや福祉施設、パン屋で展示したことはあったが、単独でこれだけの作品数を出展するのは初めて。作品を見てもらうのが大好きな肥田君は、今回の企画展を提案されると笑顔で「いいよ!」と即答した。
お気に入りの絵画アイテムは、ゼブラ社製の黒ゲルインクボールペン「サラサ」0・4ミリだが、兄弟が色鉛筆を使っているのを見てカラフルな色を取り入れた作品もある。絵美さんは「こんな絵を描いてと頼んでも要望に応えてくれるのは難しいけど、何かをきっかけに作品に変化が表れるので、今後が楽しみ。描くことを楽しむこと、作品を楽しみにしてくれる人がいることを忘れずに成長してほしい」と願う。