東栄町の槻神社/雌雄2頭を射倒す
2026/02/16

矢を放つ森下宮司(槻神社で
木の葉で作った鹿を射倒す「しかうち神事」が東栄町月の槻(つき)神社で15日、執り行われた。五穀豊穣(ほうじょう)の願いを込めた早春の行事で、宮司が「穂に穂が咲いて俵百俵」などと唱えて矢を放った。
しかうち神事は長野、静岡、愛知県境の山間部に伝わり、槻神社では杉の葉で雌雄2頭をこしらえる。ずんぐり肥えた体に御幣が計108本挿してあり、どことなくユーモラスだ。
見物客らが見守る中、森下尚浩宮司と氏子らは「ホーイ、ホイホイホイホイホーイ」と高らかに声を上げ、鹿を追い込むところから演じた。2頭を射倒した後は、拝殿内で神楽を舞った。
鹿の肉を奉納する様子を再現することで、豊作を祈るそうだ。田畑を荒らす獣の害から逃れる意味もあったのだろう。
長野県下諏訪町から見物に訪れた降旗香代子さんは「他のしかうちも見に行ったが、近い地域の中で違いがあって興味深い」と話した。
東栄町では他に小林地区の諏訪神社で28日、古戸地区の八幡神社で3月15日に催される。