遠い真相解明

「前市長によるハラスメント証言」停滞浮き彫り/長坂市長「対応至ってない」/一旦休止理由「公私混同の恐れ」/豊橋市議会

2026/03/05

一般質問で答弁に立つ長坂豊橋市長(市議会議場で)

 豊橋市長選の際に市内で配布された法定ビラをめぐる問題は、前市長によるハラスメント被害を訴える職員からの証言があったと公表されて、ほぼ1年たっても真相解明の進展は見られない。4日の市議会定例会一般質問で、停滞状況が浮き彫りとなった。

 ことの発端は、2024年11月の市長選で長坂氏の陣営が新聞折り込みで市内に配ったビラだ。対立候補だった前市長が職員にパワーハラスメントをしていたとするインターネット記事が引用の形で記載された。

 選挙後に、市議会の複数の会派がこれを問題視。市は調査委員会を立ち上げて調査し、前市長によるパワハラは確認できなかったと結論付ける報告書を昨年3月4日に公表した。

 その3日後、長坂市長は緊急記者会見を開き、前市長からハラスメントを受けたという匿名の職員とされる人物から文字情報が寄せられたと発表し、第三者での調査を行う考えを示した。しかし、その後も個人の特定を恐れる被害者の保護を理由に副市長をはじめとする市幹部とも情報共有されず、調査に着手できない事態が続いている。

 この日の一般質問では、小林憲生議員(自民)が現状をただした。長坂市長は「現時点で第三者による調査などの対応には至っていない」と答えた。

 こうした対応について角野洋子企画部長は、長坂市長から一旦休止の指示があったことを明かした。理由を問われた長坂市長は、この件に関連し自身が昨年7月に公職選挙法違反容疑で刑事告発されたとの一部報道に言及。「私個人にかけられている疑いだ」とし、「第三者の調査をすること自体が公私混同と思われる恐れがある。疑いが一段落するまでは控えた方がいいと考えた」と釈明した。

 一連の問題などで市議会は昨年3月、長坂市長に対する問責決議案を賛成多数で可決した。

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