伊良湖温泉水と太平洋の海水配合/素材のうま味引き立てる まろやかな味わい
2026/03/12

「伊良湖塩結び(えんむすび)」を手にする藤井さん(田原市内で)
田原市の伊良湖温泉の温泉水と太平洋の海水を配合し製塩した自然塩「伊良湖塩結び(えんむすび)」が誕生した。手がけたのは、同市赤羽根町で農産物加工販売などを行う雅風。代表社員の藤井恵美子さん(63)は「素材のうま味を引き立てる、まろやかな塩に仕上がった」と胸を張る。
三方を海に囲まれ、製塩の歴史もある渥美半島。藤井さんは、加工品の製造に必要な塩を地元産で調達したいと考えていた。2022年に配湯が始まった伊良湖温泉を活用したビジネスプランコンテストで奨励賞を受賞した塩づくりのプランを具現化し、商品化にこぎつけた。
完成に至るまでは、温泉水と海水の絶妙な配合比率や、海水の採取場所(太平洋、三河湾の比較)など、試行錯誤を重ねた。製造は自社施設で行い、ろ過、配合し、大なべで煮詰め、20リットルあたりで600グラムほどの塩ができるという。一袋20グラム入りで200袋を作り、田原市内の道の駅で500円(税込み)で販売されている。
一般的な塩に比べマグネシウム、カリウムなどが豊富。塩味の角が取れたまろやかで味わいのある塩が出来上がり、おむすび、焼いた肉との相性が抜群だという。
藤井さんは「地元の人や飲食店などに使っていただき、この塩をきっかけに渥美半島を訪れる人との『ご縁(塩)』が結ばれることを願っています」と期待を込めて話した。