7月3日、内藤監督ホラー新作「氷血」全国公開
2026/06/25

内藤瑛亮監督㊧と、「氷血」のポスター㊨(提供)
豊川市出身で県立国府高校OBの内藤瑛亮監督による新作ホラー映画「氷血」が7月3日、全国公開される。本作は小泉八雲の怪談「雪女」をベースにしており、雪深い夫の実家に移り住んだ夫婦が謎の「白い存在」に脅かされ、家族が崩壊していく姿を描く。
制作のきっかけはプロデューサーからの依頼だったが、監督は改めて原作を読み、違和感を抱いたという。「約束を破ったのは男の方なのに、雪女は子どもを置いて出て行かなければならない。家事や育児も全部ワンオペでやらされ、かわいそうだと思った」と振り返る。
そこから、現代の家族観とリンクさせた新解釈が生まれた。「雪女は古い日本の家族観における理想の女性像。その役割を背負いきれず破綻する女性もいたはずで、押し付けてしまう罪悪感が雪女の恐怖として象徴されている」と分析。その上で「現代の観客に向けて、雪女が最終的に救われる話にしようと考えた」と明かした。
撮影は、厳冬期の福島県会津地方などで実施された。当初は暖冬が心配されたが、一転して観測史上最大量の降雪に見舞われ、「ロケバスが7回もスタックするほど過酷でした」と苦笑する。しかし、その猛吹雪がもたらした壮絶な白い世界がスクリーンに焼き付けられている。
小学生の頃からホラー作品に親しんできたという内藤監督。主演の北山宏光、共演の加藤千尋、佐野史郎らが狂気と恐怖を見事に体現する本作は、豊川コロナシネマワールドやユナイテッド・シネマ豊橋18などで上映される。