新城で三遠地方民俗と歴史研究会が研究発表会
2026/09/03

西山さん㊧と壁谷さん(新城文化会館で)
三遠地方民俗と歴史研究会(吉田幸司会長)が8月30日、新城文化会館で研究発表会を開き、豊橋支部会員の西山秀夫さんと壁谷善吉さんが研究の成果を発表した。
西山さんは、岡崎城と豊田市の松平郷を往来する街道「松平往還」を冊子「消えゆく松平往還」を手に、実際に歩いて調査研究した内容を報告した。松平家が参勤交代の際に通り、 また家康一行が先祖の墓参りに通い、家康が幼い頃から歩いたという約18キロ、幅2メートル前後の道。西山さんは、岡崎城信濃門跡から、大樹寺、渡通津町、滝脇村、松平家菩提寺の高月院までの見どころを語り、整備の状況、松平辰蔵一揆などの歴史にも触れた。
「車が通れない道周辺には当時の面影が残り、歴史に触れることができる」と話す。「ダニがいるので、晩秋から早春に歩くと良い」とアドバイスした。
蒲郡市西浦町の郷土史家、壁谷善吉さん(79)は、30年ほど前から、地元西浦の伝統産業の「石」について調査。石に残る大名関係者の刻紋から、実際に城郭の石垣に使われていることを確かめた。
この日は「名古屋城・吉田城の石垣の刻紋」のテーマで、西浦や幡豆の石切場で切り出された石が、名古屋城や吉田城に使われていることを、調査で見つけた加藤清正や池田輝政らの刻印を示し説明した。
壁谷さんの石垣の調査は、日が沈んでから行われる。はしごで石垣に上り、水をかけタオルでこすってきれいにする。ライトを斜めに当てると凹凸がはっきりし、昼間よりもよく見えるのだという。「記録がないのが吉田城」と話す壁谷さん。調査内容を今後本にしていきたいとしている。