背板新調 文化継承へ気持ち新た

市指定無形文化財「立物花火」準備進む/新城

2026/09/07

背板に図柄を描く(新城市平井の最勝院敷地内で)

 新城市平井の八幡神社祭礼で奉納される市指定無形文化財の「立物花火(たてものはなび)」の準備が、立物花火保存会(石原暢会長)により7月から進められている。

 今年の図柄は、「新城開府四五〇年 亀姫入城の図」。新城城、軍配、奥平信昌に嫁いだ家康の長女・亀姫を描く。デザインは、澤田和宏前会長。立物花火を出すには、高さ22メートルの親柱と副柱に横木を取り付け、添え木などを使って固定した背板6枚(1枚1・8メートル×3・6メートル㍍)が必要。1989年製作した背板が老朽化したため、今回新たに杉材と補修した金具を使って新調した。

 平井の最勝院敷地内では6日、15人ほどの会員らが、OBの指導を受けながら、新調された背板に杉のヒゴで図柄を描き、火薬を取り付ける場所に印をつけるなどの作業をした。

 祭礼1週間前には、豊橋市石巻の煙火店で花火を取り付ける。

 昨年一昨年の花火は風向きなどにより、図柄が見えにくかった。時間を変えるだけで見え方が違うことから、今年は時間を遅らせ、午後7時30分から新城中学校グランドで奉納される。小雨決行。

 石原会長(60)は「今年は背板も新調し、30~40代の若手も入会した。新たな気持ちで文化財を後世に伝えていきたい」と話し「多くの方に知っていただきたい」と来場を呼びかける。

 立物花火は、江戸時代中期に、新城城主らが参勤交代で江戸に出府した時、両国花火を見て、技術や資料を持ちかえって奉納したと伝えられている。1961年1月に市指定文化財となった。毎年10月、八幡神社の祭礼時の奉納花火として執り行われてきた。コロナ禍に休止されていたが、2025年に復活した。

煙でかすんだ昨年の立物花火(新城中学校で)

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