中部ニューオフィス奨励賞受賞

シンニチ工業/産学連携で社屋改修/廃材の活用で「共創の場」作り評価

2026/09/24

廃材を使ってリフォームした食堂(提供)

 金属パイプを製造するシンニチ工業(豊川市)の穂ノ原工場オフィス改修プロジェクトが、「第39回日経ニューオフィス賞」で「中部ニューオフィス奨励賞」を受賞した。椙山女学園大や地元企業、新興企業との「共創」による空間作りが評価された。

 今回の改修は、豪華な空間を目指すのではなく、社員と大学生が自ら議論や設計、施工を手掛けた。足掛け4年にわたり、製造工程で発生するパイプの廃材や不具合品を仕切り壁や家具に活用。さらに地元のガラス業者や製材業者、内装系スタートアップなどとも協力し、廃ガラスや木端材を組み合わせたインテリアを制作した。若手アーティストによるパイプ廃材のアート作品も展示している。

 完成したオフィスには、食堂フロアを開放し偶発的な対話を促すリフレッシュゾーン「YURAGI(ユラギ)」や、カーテンで区切られ集中できる「COCOON(コクーン)」、柔軟な会議が可能な「AMOEBA(アメーバ)」など、社員の自律性と創造性を引き出すエリアを設置した。

 自社オフィスを社外に開放し、学生への実践的な学びの場や新興企業の試作品評価の場としても提供している。同社は「単なるパイプメーカーではなく、人や地域をつなぐパイプ役として、今後も社会との共創を推進したい」としている。

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