行政機能移転で官民集結

市地域イノベ推進室がサイエンスコアへ/新事業創出へ相乗効果狙う/技科大近くの立地生かし産業振興策も視野

2026/09/27

豊橋サイエンスコア(豊橋市提供)

 スタートアップ(新興企業)の育成や新ビジネス創出を所管する豊橋市役所の担当部署が10月、複合施設「豊橋サイエンスコア」(同市西幸町)に移転する。ここを拠点に産業創出に取り組んできた第三セクターの事業を引き継いだ産学官のプラットフォームと連携し、相乗効果を狙う。

 市地域イノベーション推進室の職員9人が10月1日付で、本庁舎から同施設に執務室を移す。同室は、最新技術を持つ新興企業と地元の農家をつないで地域農業の課題解決を目指すプロジェクト「とよはしアグリミートアップ」などの推進役を担っている。

 豊橋サイエンスコアは1992年に開設された。三セクの「サイエンス・クリエイト」が管理を受託し、新事業創出を目指す地域の事業者が集うコワーキングスペース「スタートアップガレージ」や賃貸オフィス、貸し会議室などの運営にあたってきた。

 採算性などの問題から同社は今年6月30日で解散。豊橋サイエンスコアは市に無償譲渡され、7月1日から市主導の管理運営へと移行した。三セク時代からの事業は地域の産学官によって新たに設立された一般社団法人「東三河新事業振興協会」に引き継がれた。

 市は地域イノベーション推進室の移転により、例えばとよはしアグリミートアップに参加した農業系スタートアップがスタートアップガレージを利用する地元事業者と交流する機会を持ち、そこから新たな事業展開に発展することに期待している。豊橋技術科学大学に近いという立地を生かした産業振興策も視野に入れる。

 同室の鈴木豪室長は「事業者が活動する現場に身を置いて取り組みの進捗サポートや連携先の紹介など、事業者のチャレンジをより強力かつスピーディーに後押ししていきたい」と移転に向けた意気込みを語った。

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豊橋サイエンスコア(豊橋市提供)

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