被害間際で詐欺防止の功労称える

豊橋商工信組二川支店長と三菱UFJ豊橋支店へ感謝状/豊橋署

2026/10/02

感謝状を受けた河合支店長㊨と近藤支店長代理㊥(豊橋署で)

 特殊詐欺の被害を防いだとして、豊橋署は9月30日、豊橋商工信用組合二川支店(豊橋市大岩町)の河合亮治支店長と、三菱UFJ銀行豊橋支店(同市駅前大通3)の近藤美奈子支店長代理、ロビー担当の井下瑞枝さんに感謝状を贈った。柳谷謙一署長は「今後も抑止力となる対策を講じていただきたい」と感謝した。

 ◆経験生かす

 同組合二川支店の河合支店長は今年7月3日、ATMコーナーに来ていた70代男性から「操作が分からない」との問い合わせに対応。他口座に現金を振り込もうとしており、用途を聞いて署に通報した。

 男性が携帯電話の画面を見ながら操作する姿を見て詐欺と確信。応接室で詳しい事情を確認して被害を食い止めた。SNSで金融アナリストを名乗る女から「お金を稼ぐことができる」など投資に勧誘されていた。

 河合支店長は、犯人側とのやりとりがあった携帯画面を確認。一度も会っていない関係や、振込先口座の情報を確かめて危険性を見抜いた。

 今年6月まで組合本部で金融犯罪の対策部署に勤務。支店へ赴任して数日後に被害直前の当事者と向き合った。「多様な手口を学んできた経験があったので、すぐにピンときた。今後も注意していきたい」と振り返った。

 ◆心ほどく対応

 三菱UFJ銀行豊橋支店は7月27日、新規にネットバンキングを開設しようとした70代女性に対応。ロビー担当の井下さんから報告を受けた近藤支店長代理が、事情を尋ねて署へ通報した。

 女性は犯人から「過去の投資で受け取れる配当がある」と電話を受け、指示に従い口座を開こうとしていた。井下さんは操作の仕方などを見て不自然さを感じたという。

 引き継いだ近藤支店長代理は「サプリ代金を支払うため」など理由を話した女性と雑談を交えて面談。警戒心を解いた女性から「本当のことを話します」と投資に関する事情を引き出して「助かりました」と感謝の言葉を受けた。

 女性は「第三者には漏らさないように」と指示を受けて個人情報も伝えており、口座が悪用される可能性が高かった。近藤支店長代理は「お客さまの最後のとりでとして貢献できた。今後も警察と連携していきたい」と語った。

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