東三河仕事図鑑 

ガスを通じて生活豊かで快適に

中部ガス・豊橋支店エネルギー営業グループ 森孝太郎さん(28)

2012/10/28

森孝太郎さん

 病院やホテル、飲食店、公共施設、高校・大学などに都市ガスや同関連機器の導入を提案する営業職に就いて5年目。

 担当エリアは東三河地域全域だ。

 「一人前まで『あと一息』という感じですね」と、自らの現状を表現する。3年目までは、工事業者に迷惑を掛けながらも「とにかく現場を数こなして経験値を上げなければ」とがむしゃら。

 そのおかげか、4年目を迎えた昨年には徐々に冷静に、客観視しながら営業トークができるようになったという。「自然に様々な状況に対応するためのアイデアの引き出しが開けられるようになってきました」。

土木専攻からインフラ業界へ

 大学、大学院と一貫して土木を学んだ。

 しかし、次第にダムや橋といった一つの構造物よりも深く生活に密着し、ライフラインとして地域を支える都市ガス業界にひかれるようになった。

 「この仕事に就いたら、より広範囲に人々のライフスタイルを向上させることに貢献できるような気がしました」。学生時代を石川県金沢市で過ごしたが、帰省するたびに豊橋駅前が寂しくなっていくように感じたという。

 「この仕事を通じて豊橋のまちを元気にすることに貢献できたらという思いもあります」。

どんな人が向いてる?

 営業職だけに一日の大半は社外に出て、客先を訪問するのが仕事の中心だ。新規の顧客獲得ももちろんだが、既存の顧客を訪ね、より良い設備の導入を提案したり、問題点解決のための相談に乗ることも多い。「ガスは単に売って終わりではなく、正しく安全で快適に使い続けてもらうのが目的です。そういう意味では終わりのない営業だと感じます」。

 設計事務所や設備業者と工事の打ち合わせや新規物件の情報収集も欠かせない。他業者との世間話の中にも仕事につながるヒントが転がっているという。「それを聞き逃さず、柔軟な発想でいかにチャンスにつなげるかが勝負。今後の目標は『仕事は足で見つける』営業から『知恵で仕事を創る』営業に進化することですね」。

 ガスのある暮らしは快適で便利だが、使い方を誤れば事故につながる危険性もある。決して安全面はおろそかにできない。「特に設計に関することでは憶病なくらい、慎重に慎重を重ねるべきだと思っています」。大型商材を提案する大胆さと安全面で慎重になるバランス感覚。「サッカー好きなのですが、ポジションに例えるなら攻守をつなぐボランチのような役割ですね」。

ガスの可能性を信じて

 年々着実に性能が向上するガス機器。また、調理や給湯だけでなく、燃料電池をはじめとするガスコージェネレーションシステム、GHP(ガスエンジンヒートポンプエアコン)やナチュラルチラーといったガス空調システムなど、天然ガスのニーズは拡大している。

 特に、東日本大震災後は節電が注目を集め、それに対応する機器の開発が進んだ。「GHPにしても様々な種類、仕様があり、性能は向上。常に最新情報の入手は欠かせません」。時には機器メーカーを招いた勉強会を開くこともあるという。

 「ガスに無限の可能性を感じる一人として、自分が自信を持って行った提案がお客様に理解され、採用された時は本当にうれしいです」。

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