ロコモ注意 健康寿命延ばせ
2013/06/02
トレーニングを紹介する山口氏㊨
豊橋創造大学主催の一般講座「メタボ」から「ロコモ」へ~ 健康寿命を延ばそう~が1日、同大学で開かれた。およそ2 5 1 人が参加し、熱心にメモを取りながら講義に耳を傾けた。
講座はロコモティブシンドローム(運動器症候群)研究に取り組む同校保健医療学部看護学科の中野厚子講師が、一般に広く紹介し、予防に努めてほしいと開催した。
ロコモとは、骨や関節、筋肉、動きの信号を伝える神経などが衰えて「立つ」「歩く」といった動作が困難になり、要介護や寝たきりになってしまうこと、または、そのリスクが高い状態のことで、50歳からの70%が予備軍といわれる。
講演は、名古屋ロコモアドバイスドクターで名古屋第二赤十字病院副院長・脊椎脊髄外科部長の佐藤公治氏がロコモの知識について講演。つづいてロコモ予防について、同病院栄養課の畠山桂吾氏が食事、リハビリテーション課の山口順子氏がトレーニング方法などを話した。
関心の高い食事では「炭水化物を減らしたほうが健康にいいか」と質問を受けた畠山氏は「主食、主菜、副菜のバランスが大切なので炭水化物も必要。ただ高齢になると、特に炭水化物ばかりを多くとる傾向があるので注意が必要」とアドバイスした。
講座終了後は、FRAX(骨折リスク評価)診断や骨密度測定を行い、結果を受けた参加者は今後の生活を見直す良い機会となった。