東三河データファイル 

コーヒーのワルツから発展

「TOPインタビュー」 片桐逸司社長/ワルツグループ

2014/06/10

ワルツグループの片桐逸司社長

 東海日日新聞社運営の新サイト「東三河データファイル」に参画するワルツグループの片桐逸司社長に、今後の事業展開などについて聞いた。※聞き手、東海日日新聞社・白井収社長

珈琲家 暖香 秋葉店外観

対談の様子

自社製品開発にも力/専門食材の商社へ

—喫茶店全盛時から「コーヒーのワルツ」と認知されていると思うが
 地元有力外食チェーンのお取引さま(外食店)を中心に事業展開は全国に拡大。今はコーヒーのみならず、日本総代理店のディルマ紅茶、外食産業への食材供給が増大し、販売の中心になっている。

—専門食材の商社と業務内容が拡大していったのは意図してのことか
 経営計画の中長期構想として、自分なりの方向性はあった。意識的に事業活動もしたが、時代の流れがそうさせた部分もある。何より素晴らしい良縁に恵まれたことが最も大きい。コーヒーの需要は格段に伸びたが、需要の内容が大きく変化し、多様化してきた。名古屋など大きなマーケットは、既存同業者がいて新規開拓はなかなか厳しいと実感。コーヒーのシェアアップはもちろんのことだが、今までとは違う切り口で、食材提供やさまざまな提案をしていきたいと考えている。

—外食産業自体も変化したか
 ファミリーレストランの出現とともに喫茶店が激減。ただ、今また状況が変わってきて大型喫茶店が盛況だ。当社もグループ会社のデイリーC&Fがオリジナル開発した100席規模の郊外型大型カフェ「珈琲家暖香」を既に豊田市内に2店舗出店しており、まもなく3店舗目をオープンさせる。

オリジナルカフェビジネス確立

—なぜ再び大型喫茶店なのか
 定年を迎えた団塊世代に、つつましい生活の中での楽しみとくつろぎの時間を提供できたことと、いわゆる女子会などの集まりにぴったり合ったからだろうか。喫茶業は本来回転率が勝負だが、同店は回転率よりもゆったり過ごしてもらうことがコンセプト。当然のことながら80席よりも100席の方が満席時の待ち時間も短くチャンスロスが少ない。また、100席規模の店舗は、いわゆる家族経営は困難で、しっかりした店舗運営と人材育成が不可欠になってくる。それら試行錯誤を重ね、ようやく店のパッケージ化が確立できた。

—企業成長のプロセスの中で、地元有力外食チェーンと組んだことは大きいと思うが
 当社は当初から食材などをお取引いただいており、いよいよその地元有力外食企業がFC事業展開を始めるとなった時、ワルツグループのデイリーという企業でやらせて欲しいと手をあげて、FC1号店をやらせていただいた。

 FCビジネスの手法は頭で考えるほど容易ではない。そのノウハウをきちっと提供してもらったことは、今のカフェビジネスの展開に大いに生きている。また、FC店をやるために若手の人材を新卒で採用し続けているが、その人材獲得が功を奏し、今では彼らが成長し、戦略的に事業を展開していく上で、大きな力となっている。

 今後、数年前から提案する「おうちカフェ」のコンセプトで、物販専門店の出店にも力を入れ、自社製品を開発しながら心豊かなライフスタイルとカフェ文化を提案していきたいと思う。

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ワルツグループの片桐逸司社長

珈琲家 暖香 秋葉店外観

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