豊橋少年軟式野球選手権/悪天候で中断2週間 うっぷん晴れる全力プレー
2014/07/13
【汐田×鷹丘】本塁打を放った鷹丘の中川
東日旗、がましん杯を争う第67回豊橋少年軟式野球選手権大会(東海日日新聞社主催、蒲郡信用金庫特別協賛)は12日、石巻球場で3日目が行われ、選手権・ジュニアゾーンともに準々決勝進出8チームが出揃った。
台風8号の影響で2週間の中断を挟んで再開。心地良い風が吹く快晴の空の下、選手たちは勝利を目指し熱戦を繰り広げた。
注目の選手権ゾーンでは、3回戦5試合を行った。優勝候補の一角に挙げられる天伯は、今大会屈指の右腕・今泉公希の力投もあり、粘る大清水に競り勝った。
高師は19得点の猛攻で大勝。幸や鷹丘、多米がベスト8へ駒を進めた。
5年生主体のジュニアゾーンでは、イムレBと石巻Bが勝ち上がった。
大会4日目(13日)は石巻球場で選手権4試合、ジュニア4試合が行われ、準決勝進出チームが決定する。
【きょうの試合】
〈選手権ゾーン〉
〔10〕(石巻球場)=①多米F×天伯F②吉田方×幸Y③鷹丘H×二川南④富士見×高師S
◇
〈ジュニアゾーン〉
〔10〕(石巻球場)=①高師SB×下地MB②杉山GB×富士見B③石巻WB×老津少B④幸YB×イムレB
大会3日目。選手権・ジュニアゾーンとも2・3回戦が行われ、ベスト8進出チームが決定した。
選手権では5試合が行われ、前評判の高い強豪チームが順当に勝利を収めた。
好投手・今泉公希を擁する天伯は、初回に4点を先制しながら、粘る大清水に追いつかれ特別ルールに突入。僅差で何とか逃げ切った。
高師は、持ち味の打線が爆発。怒涛の猛攻で毎回得点となる大量19点を挙げ実力を見せつけた。
鷹丘×汐田の一戦は、どちらも譲らず一進一退の攻防戦。鷹丘はチャンスを確実に生かし、1点差で勝利を手にした。
そのほか、幸が栄を破り8強へ進出。多米は劇的サヨナラで勝利を収めた。
ジュニアは2試合を実施。イムレBと石巻Bが接戦を制し準決勝へ進出した。
強豪チーム・高師スカイラークスで、紅一点の女子選手としてレギュラーを張る山下星(あかり)さん(11)。この日は本塁打を含む3安打5打点の固め打ちでチームの勝利に貢献。「ホームランは気持ち良かった。優勝を目指したい」と目標を語る。
山下さんは、三歳上の兄の背中を追うように3年生でチームに入団。阪井恭三監督が「男子以上に頑張る負けず嫌いな性格」と語る強い気持ちで練習に励み、守備では一塁手としてチームを支える。
強烈な打球を自軍ベンチに飛ばしてどよめかせ、四球の際には物足りなさそうな表情で一塁に向かう。グラウンドに立つ姿からは中心選手としての自覚が漂う。
山下選手は、今年に入り試合で本塁打を量産中。現チームの6年生は6人で、上級生としてさらなる活躍が期待される。阪井監督は「教わったことを素直に吸収する力がある。さらに実力を伸ばした」と野球に打ち込む姿勢をたたえる。
自宅で連日素振りを行って試合に臨んでいる山下選手。進学する中学校にはソフトボール部がなく、陸上部に入部する予定。今後の試合について「ヒットを打って勝利に貢献したい」と大会にかける思いを語る。