東三河データファイル 

福祉分野の人材育成に注力

わが社のトピックス/大木家(オーギヤグループ)

2016/11/01

ランナーを見送る社員ら

 東海日日新聞社運営の「東三河データファイル」に参画する大木家(オーギヤグループ、大木伸浩社長)。本面では同社がサポートする、認知症患者とともに全国縦断タスキリレーをする「RUN伴(=とも)」を取り上げる。

豊橋元町病院の出発式でイベントの説明をする田中さん=手前=

誰でも楽しく暮らせるまちを

 1946年に創業し、パチンコ・スロットのアミューズメント事業を中心にグループの規模を拡大してきたオーギヤグループ。成熟した高齢化社会を迎えるにあたり、半世紀にわたって培ってきた顧客との信頼関係を大切にしながら、福祉をはじめ、心と体の健康など、健全な夢の創造にも取り組んでいる。

 認知症の人々とともに生きるまちづくりを目指し、患者や家族、地域住民らが全国でタスキをつなぎながら走る「RUN伴」が9月25日に豊橋市一帯で開かれた。

 「RUN伴」は、NPO法人「認知症フレンドシップクラブ」(東京都)が2011年に北海道で開始。その後、全国各地で活動が広がり、今年は6月から11月の半年間にわたって、北海道から沖縄県まで、1万1000人が参加する予定だ。参加者は昨年より2300人程度増加している。

 豊橋市での開催は今年2回目で、当日は約70人が豊川のゴールまで、約30㌔の道のりを走ったり歩いたりしながら、タスキをつないだ。

 同グループ社員らは、「RUN伴」の立ち上げや運営面にわたってリーダー役を務めた。昨年立ち上げた豊橋RUN伴実行委員会の一員として、同イベント当日は式典を進行したり、全コースに付き添ったりして、「RUN伴」をあらゆる方面からバックアップした。

 同実行委員会は福祉関連企業の有志が多数参加。走者としては約70人がエントリーした。オーギヤ人間力開発チームの田中健次教育主任は「今後も、参加企業やランナー、応援者を増やしていきたい」と意気込む。

 同社はRUN伴以外にも、同社社員約300人全員が「認知症サポーター」になるなど、社会貢献活動にも熱心に取り組んでいる。

 「認知症サポーター」とは、NPO法人「地域ケア政策ネットワーク全国キャラバンメイト連絡協議会」が実施する認知症サポーター養成講座を受講・修了すると認定される。認知症を正しく理解し、認知症の本人はもとより、その家族の良き理解者としての役割を果たす。

 同グループのパチンコ店では、車いす用トイレの完備など、バリアフリー化されているが、同社ではハード面だけでなく、障がい者にも快適に娯楽を楽しんでもらおうと、社員らに「ユニバーサルサービス」研修の受講を促している。田中さんは「誰でも気軽に店舗に来てもらうためには、いろいろな人の気持ちを知る必要がある」と人材育成の意義を話し、「いつ誰が障がい者や認知症になるかわからない時代。多種多様な人々がふれあう機会を作り、誰もが暮らしやすいまちづくりにつなげていきたい」と話した。

※同社の詳しい企業情報は東三河データファイル(=http://www.tonichi.net/company/)へ。

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