「本多電子」豊丘高校で連携授業/共振・共鳴現象の実験
2019/12/18
社員の指導を受けながら音階を作る生徒ら
県立豊丘高校は17日、超音波応用機器メーカーの「本多電子」(本社=豊橋市大岩町、本多洋介社長)との連携授業を行った。物理選択の2年生97人が、共振・共鳴現象の実験を行った。
生徒らは希望により2グループに分かれ、同社員10人の指導を受けながら、グラスミュージックの実験と振り子の実験をそれぞれ実施。終了後、実験内容と結果をお互いに発表し合った。
グラスミュージックの実験では、同社が用意したワイングラス大小8個に水を入れ、音階を作った。生徒らは、電卓を使って振動数を予想してから水を入れる「理論班」と、耳を頼りに音階を作り、周波数を求める「聴覚班」とに分かれ、互いの音を聴き比べた。
同社総務財務部の樅山登一さんは、「直感と理論には良い面悪い面がある。偏らず、上手に取り入れるよう日常生活でも意識して」と生徒たちに呼びかけた。
連携授業は、2008年からキャリア教育の一環として毎年実施されている。18日には、同社員による理系の職業とキャリアの築き方に関する講演会も行われる。