桜の季節 

コロナを「超」えて

第五章 第12回

2021/06/13

桜丘バスケ部が活動を再開した

 コロナ禍の休校、部活動の停止、さまざまな紆余(うよ)曲折を経てようやく桜丘バスケ部が活動再開した。江崎悟監督に話を聞くと「2週間は、全く部活動ができず、選手たちがどれだけのショックを受けているか懸念していた。大会は出場辞退となり、チームにも迷惑をかけることになった。彼らなりに、責任を感じると思った。ただ、活動停止後に初めて会った時、思っていた以上に平然としていたのには驚いた。平静を装っていたのかもしれないが、あまりにもいつも通りの態度に、掛ける言葉を失った」と複雑な胸の内を赤裸々に語ってくれた。

 桜丘にとって、今夏のインターハイがなくなり、当分は試合がない。唯一、公式戦と呼べる私学祭は1・2年生で挑むことになるため、3年生には今冬のオール愛知、ウインターカップが高校バスケで最後の勝負。何とか、状況を打開するために、江崎監督は新たな試みを実施することに決めた。学年対抗の「EZAKICUP」。これが、選手たちにとって今冬へ向けてのレギュラー争いの場となる。

 今大会には、7チーム(3年生2チーム、2年生2チーム、1年生3チーム)が参加する。一度、チームをすべて解体して競争意識を育てる。

 江崎監督が成長を期待しているのは、佐々海弥と中尾颯児、平寿哉、竹林俊哉、松井快吏、舘山洸騎。これまでのレギュラーからポジションを奪い取るほどの活躍で、この状況を好転させてほしい。

 3年生にとっては、今冬が最後の戦い。江崎監督は親しみを込めて「出来の悪い生徒たちだが、最後は大きく変わった姿を見せてくれるはず。良い意味で刺激を与え合う関係ができれば」と話した。

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