歴代市長4人の対談放送開始

三河湾ネットワークが蒲郡市制施行70周年記念番組/市の魅力と課題 今後を語り合う

2024/03/21

意見を交わす(右から)鈴木市長、鈴木元市長、金原元市長、稲葉前市長=蒲郡市役所で(市提供)

 蒲郡市が市制施行70周年を記念して制作した番組「歴代市長対談」は地元ケーブルテレビ「三河湾ネットワーク」で放送が始まった。鈴木寿明市長(61)は歴代市長とともに任期を振り返り、今後の展望を語っている様子を収めたもので、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」の市公式チャンネルでも公開されている。

 出演者は鈴木市長のほか第5代市長の鈴木克昌さん(80)、6代の金原久雄さん(77)、前市長で7代の稲葉正吉さん(71)の4人。就任当時の出来事や思い出、市の魅力と課題、今後の市―の3つのテーマについて語っている。

 克昌さんは、在職時に市民病院や焼却場などの公共施設の建設が相次いだことに触れ、「財政は大変だったが、どうしても必要な施設だった。一番強烈な印象だ」と回想した。

 金原さんは「就任当時、市には550億円の借金があり、返すことばかり考えた。それだけに図書館や市民会館の改修を先送りした反省がある。いま、図書館などの移設計画が進んでいることはうれしい」と現市政を評価した。

 稲葉さんは「堅実な行財政運営に取り組み、将来に先送りしないよう心掛けてきた」とし、リゾート施設を運営する第三セクターの解散などを印象深い事業に挙げた。

 鈴木市長は「就任早々、コロナ禍に見舞われたが、多くの団体に助けられた。先輩たちのおかげで人同士の結びつきが強い。この強みを生かして安心安全な蒲郡にしたい」と抱負を述べた。また、市の財政に大きく貢献しているボートレース事業について、鈴木市長が「昨年中は全国24場で売上トップだった」と報告すると、3人が感心して頬を緩める一場面もあった。

 市の担当者は「4代にわたる市長が健在で、一堂に会するのはまれなことだと思う。貴重な機会なので見ていただければ」と話している。

 番組は55分間。市内と幸田町を視聴エリアとする三河湾ネットで29日まで放送している。

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