仲良く「ボンアペチッチ!!」/参加者らおいしい食事と会話を楽しむ
2024/03/21
出来上がった料理と参加者(新城市で)
ブラジル出身の女性から現地の家庭料理を学ぶ料理教室が16日、新城市庭野の「新城青年の家」であった。サツマイモに似た食材キャッサバを使った3品が出来上がると、参加者は「ボンアペチッチ!!(いただきます)」と声を合わせ、おいしい食事と会話を楽しんだ。
同市国際交流協会が企画した。講師2人を含め、いずれも市内に住む女性らが、ラザニア風にキャッサバのペーストでひき肉を挟んだ「エスコンジジニョ・デ・カルネ」(肉の隠れんぼ)やフライ、スープを調理した。
タピオカの原料にもなるキャッサバは、ブラジルではマンジョカなどと呼ばれ、日常的な食材として親しまれているそうだ。茹でると粘りが出て、揚げるともっちりした歯応えがあった。
9歳の娘と一緒に参加した女性(47)は「学校にはブラジル人の友達がいる。こういう料理が給食に出てくれれば文化を知るきっかけになるのでは」と国際交流の拡大に期待した。
市内では、キャッサバを畑で育てるブラジル人住民がいる。講師を務めたチワタ・ジェシカさん(32)=同市市場台=も父親が生産しており、「日本では食べたことがない人が多いので、もっと知ってもらえたらうれしい」と笑顔で話した。