ボランティアに限界

表浜海岸放置ごみ問題/行政主導の抜本的対策必須に/監視カメラの死角狙う?…後絶たぬルール違反 低いモラル

2018/08/23

 豊橋市の表浜海岸で、遊びに来た人たちが放置していくごみが問題になっている。市民有志が片付けても、また捨てられる「いたちごっこ」が続く。ボランティアには限界があり、行政主導の抜本的な対策が求められる。

 太平洋を望み、東西に延々と砂浜が広がる表浜海岸は、特に夏場にはバーベキューなどを楽しむ人たちで賑わう。そして宴の後に、食べかすや空き缶などの山が残されるのが毎年の光景だ。

 海岸にごみ捨て場はなく、ごみは持ち帰るのが基本だが、ルール違反が後を絶たない。そのままにしておくわけにもいかず、主に市民有志が回収し、ごみ処理施設に運び込む。拾っても拾ってもきりがなく、砂浜の環境保全に取り組むNPO法人「表浜ネットワーク」の田中美奈子事務局長は「私たちが片付け続けるのは、おかしな話」とボランティア頼みの現状に疑問を投げかける。

 市が管理するエリアでは、ごみ捨て禁止を周知する看板を設置したり市職員が見回り利用者に声をかけたりするが、「個人のマナー」(担当者)の問題だとして有効な対策を打ち出せていない。

 伊古部町の海岸には、市の監視カメラが設置されている。かつては不法投棄を抑止する意味があったが、今ではカメラの死角にごみが捨てられる。定期的に映像を確認しても、投棄現場は映っていないという。固定式のカメラのため撮影する向きを変えられず、ほぼ役目を果たせていない。

 市役所内で海岸行政に携わるのは、環境部や産業部の複数の部署にまたがる。横の連携を密にして知恵を絞ることが、表浜海岸の不名誉な状況を打開する上で必要な段階に来ている。

2018/08/23 のニュース

ガードレールにぶら下げられた空き缶入りの袋(表浜海岸で)

遊びに来た人たちが残していったごみ(同)

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