アクアリーナ豊橋でアイススケート体験会/初の試みに感じた施設の可能性
2023/03/19
アイススケートを楽しむ車いすの子どもたち(アクアリーナ豊橋で)
豊橋市神野新田町のアクアリーナ豊橋で18日、車いすを利用する地元の肢体不自由児を対象に初めてアイススケートの体験会があった。障害者がスポーツに親しむ環境づくりの取り組みとして注目される。
障害のある子どもたちのスポーツ団体「SSC」に所属する約20人が参加。豊橋スケート協会のメンバーらに後ろから押してもらうなどして車いすのまま氷の上を滑り、歓声を上げて喜んでいた。
参加者の1人、伊藤優樹さんは「知らなかったスポーツを体験でき、とても楽しかった。思ったよりスムーズに滑ることができた」と感想を語った。
同団体の鈴木祥子代表は「できなかった体験をできたのは良かった。あきらめるのではなく前に進む気持ちになった」と話した。
SDGs(持続可能な開発目標)の理念を踏まえ誰でも利用できる施設をめざそうと、同施設の指定管理者のハマダスポーツ企画・日本管財グループが主催した。車いすをスケートリンクに入れるのは初の試みで、安全面から一般客の利用時間と分け、事前にテストし問題なく滑ることを確認したという。
同グループの岸園輝樹さんは「喜んでもらえて何より。改めて施設の可能性を感じた」と話した。今後も継続的に車いす利用者がリンクを滑る機会を設ける方針という。
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