ガス欠や雨宿り、休憩に 19日から渥美半島観光ビューローが支援サポーター始動/JAのGSなどが協力 さっそく感謝の声も
2024/02/16
サポーターメンバー17店に立つのぼりと、ビューローの担当の岡田さん(田原市内で)
ツーリング中に困ったことはありませんか?「ライダーにやさしい街」づくりを進める田原市の渥美半島観光ビューローは、雨の時やガソリン切れなどに対応してライダーを支えるサポーターをつくり、19日から動き始める。温かいもてなしに「ありがたい」と感謝するライダーもいる。
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サポーターのメンバーは、市内のJAとコスモ石油、ENEOSのガソリンスタンド8店とバイク店2店。ライダーは、スタンド全店でトイレが活用できるほか、雨の時に雨具の着替え、休憩所としても無料で使える。さらに観光パートナー協定を結んでいる静岡県森町の二輪車用品販売・デイトナからビューローに提供を受け、配ったコンプレッサー用空気入れも利用できる。
ENEOS1店を除くスタンド7店が工具を貸し出し、ガス欠時に連絡すれば、JAの5店がガソリンを配達する。
バイク2店は故障や修理が必要となれば「できる限りのことはしたい」という。
ほかに市内の宿泊施設と飲食店の9店も加わる。食事をした時にドリンク、デザートのサービスなどがある。このうち数店がこれまで期間限定でライダーに飲食サービスをしていたが、今後は通年で行う。
メンバーの19店は「ライダーにやさしい街」や「バイク」、「渥美半島☆観光大使」の「キャベゾウ」と記したのぼりを立て、PRする。
ちょうどビューローの最大イベント「渥美半島菜の花まつり2024」が3月31日まで市内堀切町の伊良湖菜の花ガーデンで開催中。21、28の両日、キャベゾウがオートバイに乗ったステッカーをライダーに配り、まつりを盛り上げるとともにサポーターの発足も伝える。
▪駆け込み寺に
ビューローでは、ライダーにやさしい街づくりとしてライダー向け観光ツーリングや「朝活Cafe!」などを企画し、展開してきた。しかし、ライダーの支援が十分でないと判断し、関係する業者に働きかけて理解と協力を求めた。
ライダーの一人、豊橋市の河崎裕介さんは「雨宿りになる。乗っているオートバイの燃費が悪いので、サポーターの協力は本当に助かる」と喜ぶ。自らもライダーであるビューローの担当の岡田美奈さんは「ライダーにとってサポーターが駆け込み寺のような存在になればうれしい」と話した。
なお、サポーターのメンバーなどはQRコードから見ることができる。