蒲郡で牧野副知事が鑑賞/障害のあるアーティストら作品展示
2024/02/16
作品を鑑賞する牧野副知事㊧(蒲郡信金本店で)
障害のある人たちによる芸術作品を展示する「まちなかギャラリー」が県内の企業などで始まり、牧野利香県副知事は15日、蒲郡市神明町の蒲郡信用金庫本店などで作品を鑑賞した。
蒲郡信金本店では、アティックアート会員の画家を中心に水彩画やちぎり絵など14点を並べた。このうち、市内のデンソー太陽に勤務する高木右京さんの「深海のツリー」(30号)は、「あいちアール・ブリュット」の優秀作品に選ばれた。蒲郡信金はノベルティとして、ウェットティッシュの包装デザインに原画を採用した。
作品を見て回った牧野副知事は「多くの目に触れる場所に展示することは有意義。取り組みが広がってほしい」と感想を述べた。
まちなかギャラリーは、県と一般社団法人アティックアート(豊田市)が連携した作品展で、県内の企業など29団体57カ所で3月6日にかけて開かれている。
特別支援学校の生徒やアール・ブリュット作家の作品と、それを基に製作したノベルティグッズを展示する。アール・ブリュットはフランス語で「生(き)の芸術」を意味し、県が「あいちアール・ブリュット」として広めている。
アティックアートの須藤伸枝理事長は「どの作品も個性的。障害の有無に関係なく、自分の才能で社会とつながり、お金を稼ぐという当たり前のことを実現できるようにしたい」と話した。