全日本ラリー選手権第1戦「ラリー三河湾」/各SSで熱いレース
2024/03/03
第1競技区間ヒメハルSSを走る眞貝知志選手=蒲郡市で(撮影・今原太郎)
全日本ラリー選手権第1戦「ラリー三河湾」は2日、蒲郡市などで競技が始まった。封鎖した一般道や峠道などを舞台に、ラリーカーが熱戦を繰り広げた。1台ずつ走行してタイムを競う「スペシャルステージ(SS)」はこの日、市内のヒメハルSSを皮切りに8カ所設けられた。
このうち一般公開された竹島ふ頭周辺の「竹島SS」では、雪もちらつく寒さの中、大勢のファンが詰めかけた。ラリーカーが泥を跳ね上げながら疾走したり、海沿いの舗装路で鋭いターンを決めたりすると、歓声が上がった。
次のSSまでの移動区間は「リエゾン」と呼ばれ、ラリーカーが一般車に混じって法定速度で走行する。沿道の人たちは小旗を振ってエールを送り、ドライバーたちは手を振って応えていた。
尾張旭市から母の西村千世さん(44)と訪れた小学4年生の啓君(10)は「車の運動会みたいで楽しい。デザインがかっこいい」とはしゃいでいた。去年の新城ラリーも観戦したという。
名古屋市の会社員梅岡昌人さん(50)は「車を見ているだけでも楽しい。チケットがなくても気軽に観戦できる場所がもう少しあるといいかもしれない」と話していた。
3日は6カ所にSSが設定されるほか、蒲郡市海陽町のKIZUNA(キズナ)でデモ走行がある。