若年層ターゲットに観光誘客テコ入れ/効果検証で実証実験へ/愛知県東三河総局
2024/03/03
愛知県東三河総局はeスポーツイベントに力を入れる(東三河県庁)
愛知県東三河総局は2024年度、10~30代の来訪客を増やそうと「eスポーツ」の可能性を探る実証実験を行う。これまで政策効果が届きづらかった若年層をターゲットに、観光誘客のテコ入れを図る。
東三河の商店街などでeスポーツに慣れ親しむ体験会を実施するほか、観光施設では大会を開き、地域周遊を促す。賞品を地元の特産品にするなど地域資源のPRも想定する。
eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略で、コンピューターなどの対戦型ゲームで勝敗を競い合うスポーツ競技。競技人口は拡大を続け、市場が急成長しているとされる。地域の活性化に有効な手だてとしても注目を集めている。
同総局によると、これまでの調査や誘客促進事業の結果では、10~30代を中心に東三河を訪れる割合が他の年代よりも低かった。若年層の来訪客数を増加させるため、この年代に人気のeスポーツによる集客効果を検証する。
26年に県内などで開催されるアジア競技大会の正式種目に、eスポーツが決まったことも期待を押し上げている。
同総局企画調整課の尾崎洋子課長補佐は「eスポーツをきっかけに、東三河の良さを体験してもらえたら」と話している。