JR飯田線下地駅/地元のシンボルツリーイメージ/東海道新幹線の再生アルミ使用
2024/03/06
イチョウの木がモチーフのガラス面が施された駅舎
豊橋市横須賀町のJR飯田線下地駅で行われていたリニューアル工事が、近く完了する。初めて東海道新幹線の再生アルミを使用し、地元小学校のシンボルツリーをモチーフとした駅舎が誕生する。16日の始発列車から供用を始める。
下地駅では、防火性能の向上や耐震化を目的に駅舎の建て替えと、駅舎入り口までの通路の整備工事が進められている。
このうち駅舎に使われる東海道新幹線の再生アルミは、通常のアルミを新製する場合に比べて、製造時の二酸化炭素排出量を97%削減し、環境への負荷を軽減できるという。
ほかにも線路設備で使った枕木や、既存の駅舎など解体した時に発生した材料を再利用したり、LED照明も採用するなどして環境に配慮している。
駅舎のガラス面は黄色や黄緑色、緑色の葉が重なるようにデザインされており、近隣の市立下地小学校内に立つ、「とよはしの巨木・名木100選」にも選ばれているイチョウの木をモチーフにしている。
下地駅は、ホームが階段を上がった先の高い位置にある。南側に豊川(とよがわ)を挟んで豊橋の街並みを望めるほか、すぐ西側には東海道新幹線も走っており、生まれ変わった駅は鉄道ファンからも注目されそうだ。