日本生花司松月堂古流東三支部/あすまで春のいけばな展/豊橋
2024/03/30
華やかな作品が並ぶ会場(三の丸会館で)
日本生花司松月堂古流東三支部(山口泰弘支部長)の「春のいけばな展」が29日、豊橋市今橋町の豊橋公園内三の丸会館で始まった。東海日日新聞社などが後援する。31日まで。
例年の穂の国とよはし芸術劇場プラット(同市西小田原町)から、和の雰囲気を感じる畳の会場に変更した。支部会員約90人らが、「生花の源を求めて」をテーマに生花50点、流麗花5点、小作22点を出展している。
生花とは、松月堂古流の根底にある思想様式。植物の特徴を理解し、植物に沿った自然観に基づくよう表現する様式で、一瓶の中に調和に満ちた小宇宙を形成することを目指すという。流麗花は、伝統的な生花の美しさに現代的な感覚を加えてつくられた新しい様式だ。
会場は、花の持つ生命力が生き生きと表現された華やかな作品が並び、一つ一つの作品の前でじっくりと鑑賞する来場者でにぎわっていた。担当者は「歴史ある松月堂古流の伝統とともに、現代的な感覚も感じてほしい」と来場を呼びかけた。