「建物煙火」がフィナーレ飾る

菟足神社の風まつり宵祭りで/小坂井町

2024/04/16

コイの滝登りが描かれた建物煙火(13日夜、菟足神社で)

 豊川市小坂井町の菟足(うたり)神社に伝わる風(かざ)まつり。13日夜の宵祭りで、この地方では珍しい「建物煙火」が披露され、まつりのフィナーレを飾った。

 最初に頭頂部のちょうちんに火がともると、「風まつり」と書かれた文字に点火。次に観音開きの枠が開くと、赤色や青色に輝くコイの滝登りの絵が登場し、見物客からひときわ大きな歓声が上がった。こうした高い柱を立て、取り付けられた枠などに綱火で点火し、絵や文字などを浮かび上がらせる二段返しの仕掛煙火は、「建物煙火」ととも呼ばれる。

 市教育委員会や江戸時代後期の文献によると、建物煙火はかつて吉田(豊橋市)で行われたことを機に三河地方各所に広まったが、現在はこの菟足神社と、新城市平井の八幡神社、幸田町の稲荷神社(中断中)の3カ所の祭礼にだけ残っているという。

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