販売元の確認など注意喚起/NITE
2025/02/02
発火したモバイルバッテリー(NITE提供)
製品評価技術基盤機構(NITE、東京)は、インターネットで購入した製品による火災などの事故が10年間で1617件発生し、年々増加傾向にあるとして、このほど注意喚起した。海外の事業者が国内の輸入業者を介さずにインターネット販売するケースも多いとして、購入の際は、信頼できる販売元か確認することなどを求めている。
NITEによると、2014~23年度までの10年間にインターネットで購入した製品による事故の割合は、16年度までは1割未満だったが、その後年々増加し、22年度以降は約3割を占めた。
ネット購入品による事故のうち、販売元が海外であったことなどにより製造輸入事業者が特定できなかった「事業者不明」の事故で、突出して多かったのは「バッテリー」で、充電式電池内蔵型や電池単体だった。
被害状況では、バッテリーそのものが破損するだけでなく、周囲への被害も多数確認され、火災件数は208件に上った。
ネット購入で気をつけるポイントについては、極端に安価ではないか▽説明文などが不自然な日本語表記ではないか▽国が定めた流通前の規制(事業届出、技術基準適合)を満たす製品に表示する「PSマーク」と、その近くに事業者名があるか―などの確認を挙げている。