迫力の天体写真ずらり/職員の長谷川さん 撮影A1判で15枚/鳳来寺山自然科学博物館でパネル展/展示は5月12日まで
2025/02/02
お気に入りの写真の前に立つ長谷川さん(鳳来寺山自然科学博物館で)
迫力たっぷりの天体写真を並べたパネル展「星空への招待」が1日、新城市門谷の鳳来寺山自然科学博物館で始まった。作品はいずれも同館職員の長谷川博さん(67)が市内で撮った。はるかかなたにあるはずの銀河や星雲を鮮明に捉えている。
長谷川さんは会社を定年退職した後、2023年から博物館で勤務。天体写真は学生時代の趣味で、10年ほど前に再開した。山深く、街明かりから離れた同市布里の自宅で撮影に励む。
会場にはA1判に伸ばした天体写真15枚を用意。太陽系から徐々に遠ざかり、天の川銀河の外へと飛び出ていく趣向で並べた。
お気に入りは、超新星爆発を起こした星の残骸を収めた2枚。長時間ねばって淡い光を捉え、専門誌でも紹介された。
■スマホでも撮影
天体を撮るときは専用のカメラや装置を使うが、会場にはスマートフォンで撮った写真も掲げた。昨年10月に地球に接近した「紫金山・アトラス彗星(すいせい)」は、山並みに沈むところをiPhoneで捉えた。
スマホでの星空撮影はそれがほぼ初めてで「こんなにきれいに写るのか」と驚いたそうだ。星空と地上を一緒に収めるならスマホで十分撮れると分かり、パネルではそのコツも丁寧に解説する。
長谷川さんは「奥三河はきれいな星が見える。手軽に撮影が楽しめることを知ってもらいたい」と話している。
展示は5月12日まで。博物館は入館料220円(小中学生100円)、火曜休館となっている。